sashimi4’s diary

日々の雑多なメモを書きます

さくらのクラウドでVPN(L2TP/IPsec PSK)サーバを簡易構築

利用ツール/技術

手順

# 注意
- 本手順を適用すると、サービス利用料が発生します。
- 一身上の都合により英語版コントロールパネルを利用しています。
- 本スクリプトの利用により損害が発生しても、私は一切の責任を負いかねます。

※ 会員登録方法等については省略します。詳しくは下記リンク先をご覧ください。 cloud.sakura.ad.jp

今回は、設定を自動化するためのスクリプトを用意しました。
このスクリプトさくらのクラウド の "スタートアップスクリプト" 機能に通すことで設定を自動化することができます。

スタートアップスクリプト機能とは、サーバ起動時に任意スクリプトを実行し、 パッケージのインストールや各種設定作業の自動化などを簡単に実現できる機能です。 本手順では、さくらのクラウド側で用意されているものではなく、VPNサーバのセットアップ用のカスタムスクリプトを登録して使います。

さくらのクラウドは時間課金ですので、 設定を自動化 して、 使いたいときに立て使わないときは削除 すればコスト面もうれしいですねっ。

スタートアップスクリプトを登録

さくらのクラウド コントロールパネルにログインします。

f:id:sashimi4:20180423204927p:plain IaaSを選択します。

f:id:sashimi4:20180423205551p:plain 設定 > Script の順に開きます。

f:id:sashimi4:20180423210247p:plain ↓のスクリプトを↑の画像のようにコピペします。


以上でスクリプトの登録は完了です。

サーバを作成(スタートアップスクリプト実行)

f:id:sashimi4:20180423210514p:plain サーバを作成します。

f:id:sashimi4:20180423210558p:plain デフォルトでSimple modeにチェックが入っていますが、 必ず外します

スペックは好みに設定して大丈夫です。 f:id:sashimi4:20180423210804p:plain Disk sourceArchive を選択し、 Ubuntu 16.04 を選択します。

f:id:sashimi4:20180423211123p:plain 次に、 Modify disk にて、先程追加したスクリプトを選択します。 すると、VPN接続の認証情報の入力フォームが表示されるので、任意のものを入力します。

後は作成ボタンを押すだけで、スクリプトが自動で設定を行います。

動作確認

f:id:sashimi4:20180423211641p:plain サーバ一覧を開き、サーバが起動していることを確認します。 (起動していなかったら起動します。)

今回はMacで動作確認をします。

f:id:sashimi4:20180423212420p:plain ネットワーク設定からVPN設定を追加します。

f:id:sashimi4:20180423212507p:plain 次にサーバのIPアドレスと、サーバ作成時に設定したユーザ名を入力します。

続いて認証設定を開き、 f:id:sashimi4:20180423212601p:plain 同じく、サーバ作成時に設定したパスワードと事前共有鍵(PSK)を入力・設定します。

後は接続ボタンを押せば繋がるはずです。

f:id:sashimi4:20180423212707p:plain 送受信できていることがわかります。

なお、好み・環境によっては、 f:id:sashimi4:20180423212310p:plain f:id:sashimi4:20180423212903p:plain Advanced から、すべてのトラフィックVPNを通すように設定しても良いでしょう。

f:id:sashimi4:20180423212932p:plain これでCMANさんなんかで確認すると、ゲートウェイIPがさくらのクラウドIPアドレスになっていることがわかります。

手順は以上です。

Have a nice VPN life!